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まずわたしの所属する事業部について説明しましょう。リテイルイノベーション事業部が担うのは、モノを買い物客に販売する際の処理業務全般です。わかりやすくいえば、スーパーのPOSレジです。 POSレジは進化し続けており、寺岡精工では「SIMS(シムスと読みます)」というストアコントローラを2001年に発売しています。これは革命的、画期的なシステムでした。従来のPOSでは、なにがどれだけいくら売れたのかという売上管理、在庫はどれくらいあるのかという在庫管理はできました。
ところがSIMSを導入すると、SIMSをインストールしたパソコンで、売上管理、在庫管理だけでなく、電子棚札を瞬時に書き換えて売値を変更できます。夕方の値引きタイムサービスなどがとても楽にできるようになるのです。
それだけではありません。各店からのデータは本部システムに送られ、本部システムは仕入れ先につながっています。だから「明日はサンマの大安売りセールをしよう」と思えば、パソコンに入力すれば明朝には大量のサンマが届きます。お菓子、調味料の在庫も機動的に発注できます。これはストア業務の革命です。 |
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| わたしが担当しているのはSIMSのインタフェース部分です。といっても一般消費者向けのシステムではないので、インタフェースといってもグラフィックなユーザーインタフェースではなく、主としてインストールする際の指示画面です。SIMSが売れた時にインストールするのが技術者とは限らないので、営業やサービスの人でもわかりやすくインストールできるようにするのです。 |
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| SIMSはいろんな機器、端末、ネットワークを有機的につなぐシステムですが、POS自体も進化しています。わたしの部署がいま開発、普及に力を入れているのは「セルフ方式のレジ」。これまでのスーパーでは店員が商品のバーコードを読み取っていますが、セルフ式は買い物客が自分でチェックアウトするもの。これまでの常識を覆す非常識なPOSですが、これからのPOSの主流に育っていくものと期待しています。 |
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さらに進んだPOSもすでに開発済みです。わたしが開発を担当した「WizSystem」という携帯型セルフ方式です。これは郵政公社(現・日本郵便)から受注した端末がベースになったWindowsCEマシンです。
寺岡精工ではリナックスベースの製品が多いのでC言語を使うことが多いのですが、わたしはマイクロソフトの.NET(ドットネットと読みます)に興味があり、C♯(シーシャープと読みます)という言語で遊んでいました。そして2005年にメール配信ソフトを作っていたので、「.NETがわかるおまえが開発しろ」と任されたのです。 |
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コンセプトは「お客様が買い物しながら端末に入力する」というものです。そうするとお客様はいま自分がなにを買っているのか、いくらくらい買っているのかを知りながら買い物できます。一般のお客様は、自分の買い物に要する時間を気にしませんが、レジに並ぶことをいやがります。しかしWizSystemはすでに端末に買い物情報が入っているので、20品目くらいを数秒で精算できます。
現在、いくつかのユーザー様でテスト導入中です。実際使用されたお客様(買い物客)の意見、運用するユーザー様(スーパー)からの意見、寺岡精工の営業部門からの意見、サービス部門からの意見などを聞き、教えてもらい、さらに実際の買い物現場に立ち会って感じた事などを盛り込んで開発を進めています。
WizSystemのような仕組みは日本初。他社で手がけているところはありません。数年後にわたしの開発したWizSystemがPOSシステムの常識になっているとうれしいですね。 |
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